コクテイル書房(ものづくり補助金活用)
- 住所
- 東京都杉並区高円寺
飲食・食品加工、ネット通販
高円寺にあるコクテイル書房は、古本屋・飲食店・食品製造を兼ねたお店です。SNSでも話題になった、作家をモチーフにしたレトルト食品「文学カレー」の製造・販売も行っています。
ものづくり補助金を利用して、
「古本屋×飲食店×食品製造」の業態に挑戦。
このような業態にしたきっかけは?
はじめは古本屋でした。1997年の4月に国立で古本屋として開業しました。国立は一橋大学があったり、美大生が住んでいたりと学生が多い街なので、次第にお店が学生の溜まり場になっていきました。そのうちに店で学生たちの酒盛りが始まって、僕も一緒に飲むようになって。学生の一人が「酒場をやって、我々が飲んでいるお酒のお金をとってください」と言ってくれたことをきっかけに酒場を開店し、半年ほどかけて今の業態になりました。
達人釜と真空包装機を導入してレトルトカレー製造を開始。
レトルト食品をつくろうとしたきっかけは?
レトルト食品のパッケージが本の形に似ているなと思って、お店で出していた文学カレーというメニューをレトルト食品にして、本屋で売ったら面白いんじゃないかなという思いつきがきっかけでした。それで、はじめはOEMでつくってみたのですが、できあがってきたものがちょっとイメージと違うものだったので、せっかくだから自分たちがイメージしたレトルトカレーをつくりたいと思い、TOSEIさんの真空包装機とパナソニック産機システムズの達人釜を導入し、製造を始めました。
販路としては、一つは東京古書組合が運営している「日本の古本屋」というECサイトです。通常そこでは古本が売られているわけですが、当店はレトルトカレーを販売しています。それからネットショップ「BASE」でも出品しています。また、当店に飲食で足を運んでくださったお客様がお土産として購入されることも多いと思います。カレー以外でも、檀一雄という作家が『檀流クッキング』で紹介した「大正コロッケ」や、ポテトサラダなどもレトルトにして販売しています。
レトルトカレーが売り上げと社会貢献につながった。
コロナ禍において、レトルト食品の販売は役に立ちましたか?
まずは、店が営業できなかったときに、レトルト食品を販売することで、売り上げがあったということが大きかったですね。また、コロナ禍によって、人々の衛生に対する基準が確実に上がっていると思うのですが、真空で調理をしたり、真空パックにして保存したりすることで、お客様にも安心して食品をご提供できる環境を用意できたと思います。
また、カレー大学主催の「カレー・オブ・ザ・イヤー 2022」の社会貢献部門を受賞しました。コロナ禍で、学生たちもアルバイトがなくて、苦労しているという話を聞きましたので、レトルトカレーでしたら、常温で長期間保存できますし、お湯に入れて温めたらすぐに食べることができるので、少しでも助けになればと思って、困窮した学生さんに当店のカレーを配布しました。
ものづくり補助金でTOSEI機器を導入。
TOSEIの機器はどのように導入されましたか?
TOSEIさんの真空包装機とパナソニック産機システムズの達人釜は他社と比べると高価ですが、「なんとか導入したい」と道を探っていく中で、ものづくり補助金という制度を知りました。それで、東京商工会議所に相談に行くと、「まずは東京都の経営革新計画を取得したらどうですか」と勧められました。それを取得することで、ものづくり補助金を申請する際のプラスになります。
達人釜 FCS-KM76
また、「ものづくり補助金の申請と重なっている部分もありますから、ご自身の考え方もまとまるのでは?」と言われたので、ちょうどコロナ禍で暇だった4~6月に勉強しながら、2021年7月に、東京都の経営革新計画を取得しました。そして、ものづくり補助金についても勉強して、申請をしたら認可が下りたという流れです。
V-307GII
食品ロスを削減し、メニューも多彩に。
TOSEIの真空包装機を使ってみて、いかがですか?
レトルトにしていない状態でも、食品の保存期間がこんなに延びるのかと、びっくりしています。それに、TOSEIさんの真空包装機は、ほんとうに使いやすいです。
食材ロスの削減にも役立っています。例えば、お店で煮魚を出して、1つ、2つ余ったときに真空保存しておいて、別の日にお通しとして提供するといった工夫もできますし、野菜も小分けして真空にしておくと長持ちします。また、お店のお品書きを考えていてもう一品欲しいなと思ったときに「真空パックしてあるアレを使おう」と思いつくこともあるので、メニューも多彩になった気がしますね。
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